EDとは勃起不全とも訳されますが、完全に勃起がしないものからセックス中に勃起が維持できないといったものも指します。
EDにはいくつかの原因がありますが、いずれにしても何らかの問題があって発生するものです。
正常な場合には性的刺激を受けることによってペニスに血液が流れ込むことにより勃起が行われます。

しかし、何らかの理由によってその血液の流れ込みが上手く行かないことにより勃起しなかったり勃起が維持できないようになり、それがEDとなります。
一般に処方されるED治療薬であるバイアグラやレビトラ、シアリスは、その勃起を阻害する物質を取り除くことでペニスへの血液の流入をスムーズに行うという作用があります。

ただED治療薬はあくまでもペニスを勃起しやすくするためのものであり性欲を高めるといった効果はありません。
なお、ペニスを勃起させるにはリラックスした状態、副交感神経が優位になる必要があります。
一方で射精するさいには交感神経が優位になる必要があり、この副交感神経と交感神経の切り替わりもスムーズに行くようにすることがEDを改善する上で重要です。

このため、EDの原因が性欲が発生しないという理由であれば性欲を高めるといった方法が必要になってきます。
性欲を高める方法としては男性ホルモンを高める必要があります。
男性ホルモンを高めるには食事を工夫したり運動をすることで増やすことができます。
QOL(生活の質)を改善することで男性ホルモンを高めることができます。

また心理的なストレスも性欲を減退させるため飲酒や喫煙、生活パターンも悪影響が出ると考えられます。
特に糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病もEDになるリスクが高いと言われています。
一方でプロラクチンと呼ばれる脳内の物質の分泌量も大きく影響し、プロラクチンが過剰に分泌されるとEDになると考えられています。
その一方で神経に作用する薬によってEDが発生する場合があります。
これは薬剤性EDと呼ばれるもので、服用する薬によって発生します。
薬剤性EDになる可能性があるのは精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬、向精神薬などです。
これらの薬は神経の働きをコントロールするものであり、これによって性欲の低下などが発生します。

また降圧剤や高脂血症治療薬、胃潰瘍治療薬なども長期間服用している場合にはEDを発症しやすいとされます。
こちらは血液をコントロールする作用があり、ペニスへの血液の流入を抑制する原因になります。

薬剤性EDの治療とQOLの関係

薬剤性EDは薬によって発生するものですが、その症状がすぐに現れるものと、長期間の服用によって発生するものがあります。

また必ずしも誰もが副作用によって薬剤性EDが発生するわけではありません。
薬剤性EDが発生しやすいもののほとんどは神経に作用する薬の場合が多く、特に症状がはやく現れやすいもので、注意が必要です。
例えばドパミン作動神経活性抑制やセロトニン作動神経活性促進に関する薬は、高血圧、高精神病、躁病、うつ病などの治療に使われますが性中枢においてドパミンが減少しセロトニンが活性化されることにより性欲の低下がもたらされます。

また抗コリン作動神経に関する薬はアセチルコリンの減少とムスカリン受容体の遮断によって、ペニスの勃起メカニズムを狂わせるため勃起が起こりにくくなります。
ドパミン作動神経活性抑制、セロトニン作動神経活性促進、抗コリン作動神経といったものは神経に作用するため強く作用が出ると改善が難しくなります。
薬剤性EDの治療の場合としてはその薬を飲まないということですが、その薬によって他の病気が抑えられているため服用を安易に中止するのは危険です。
このため治療薬は勃起不全だけが原因であれば、バイアグラなどのED治療薬を併用することで改善が可能です。

またED治療薬を使って勃起機能が改善することにより、自信を取り戻すことができたり、仕事の意欲や効率が向上させることができ、QOLの改善を行うことも可能です。
QOLを先に行うか、治療によってQOLを改善するかといった話になりますが、いずれにしても三大欲求のひとつである性欲を高めることによって精神面や実生活の改善といったものに繋げることができます。