EDの症状は男性のプライドを大きく傷つけてしまう可能性があります。
それだけでなく、愛する人がいる場合や将来自分の子どもがほしいと考える人にとっては、人生そのものを大きく左右してしまう症状です。
性行為における症状は誤解を生みやすく、つい軽薄に考えてしまう人もいますが、大変深刻な事態に陥る可能性があるということも理解しておかなければなりません。

EDの原因が身体的な理由によるものであればある程度の対策を練ることができます。
今はたくさんの新薬も開発されていますので、信頼できる医師と相談し、治療を行っていけば改善が見込める可能性も高くなってきました。
原因が比較的はっきりしているため、治療中の心理状況も健全に保つことができるでしょう。

問題は心因性EDの場合です。
実はEDのほとんどの原因はメンタルによるものといわれています。
これは性欲という現象そのものを冷静に分析すれば理解ができます。
男性の性欲が高まるとき、必ずしも現実的な異性の存在というのは必要ではありません。
頭のなかで女性の裸体を想像しただけで通常は勃起の現象は起きます。
このように性欲と心は密接な関係性を持っています。
つまり、激しいストレスなどによって鬱や精神疾患に陥ってしまった場合、いくら目の前に魅力的な異性の存在があったとしても、性欲をかきたてる想像力においてメンタルの欠陥があった場合に、心因性EDになってしまいます。
本来、好きな人との性行為というのは人間にとっての本能的な喜びであり、快感であるはずです。

しかし、人の想像力というのは豊かなもので、性行為に至った場合でも別のことを考えることができます。
ストレスを抱えて精神疾患になった人の多くが自分に自信をなくしてしまっています。
性行為というのは子どもをつくるという目的もあるため、育てられるという自負がない場合に本能が勃起を妨げてしまうともいわれています。
相手との不仲であったり、仕事であったりと、EDに陥る可能性というのはどこにでも転がっているわけです。

心因性EDを治療するのが困難な理由とは?

心因性EDは治療が困難であるといわれています。
通常、医師が治療できる病気というのは不治の病でないかぎり、原因と対策がはっきりしています。

しかし、心因性EDに限っては精神疾患がもたらす多くの症状のひとつに過ぎないという可能性があります。
よって、勃起症状に特化して治療をすることが難しいというわけです。
また、鬱症状を克服するための薬にはメンタルの浮き沈みを落ち着かせるために、性的興奮をむしろ抑制させる働きをもつ場合が多くあります。
メンタルのトラブルの要因が明確な現実心因によるところであれば対策を取れる余地もありますが、自分でも分析不可能な深層心因にまで問題が深刻化している場合、EDのことはひとまず置いておいて、心の健康から管理しておかなければならなくなります。

本人に自覚がある場合はまだ良いのですが、自分でも気づかない内に心因性EDになっていた場合、相手と性行為いたったときに初めて自分がEDであることに気づくケースがあります。
その経験は男性にとって大きなトラウマになります。
女性によっては尊厳を傷つけられたと考える人もいますので不仲の原因にもなってしまいます。
トラウマが強くなってしまうと、この出来事が現実心因から深層心因のトラブルへと移り変わります。
つまり、性欲と同時にトラウマが引き起こされるという、ブレーキとアクセルを同時に踏むようなメンタルの作用が働いてしまい、健全な意識を欠いてしまう恐れがあるわけです。

心因性EDの治療は、その症状だけを意識するのはやめましょう。
健全な身体を持っていれば、子孫を残すための時間というのは、男性には比較的長く与えられています。
まずは心のトラブルを解決することに尽力することがおすすめです。